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アルツハイマー病の新しい治療薬となる抗体

大阪市立大、アルツハイマー病の新しい治療薬となる抗体を開発
医学研究科 脳神経科学の富山貴美(とみやまたかみ)准教授らのグループは、アルツハイマー病の新しい治療薬となる抗体を開発しました。アルツハイマー病の脳には、アミロイドβというペプチドが細胞外にたまってできる「老人斑」と、タウというタンパク質が過剰にリン酸化され細胞内にたまってできる「神経原線維変化」という2つの病理変化が現れます。これまでは主にアミロイドβを標的とする薬が開発されてきましたが、臨床試験で有効性が確認されたものはまだありません。今回の研究は、過剰にリン酸化されたタウに結合してこれを除去する新しい抗体を開発したというものです。アルツハイマー病の治療は今後、アミロイドβを標的とする薬とタウを標的とする薬の併用療法が主流になってくるものと思われます。今回開発された抗体は、タウを標的とする薬の有力なプロトタイプになると期待されます。
 
※本研究の成果は、日本時間 平成27年1月9日(金)午後3時に米国神経学協会(American Neurological Association)のオープンアクセスジャーナル Annals of Clinical and Translational Neurology にオンライン掲載されました。
詳細はこちらで(上記の情報はhpからです)
http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2014/6ieoyy
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妻は2006年にわが国で初めてのアミロイドβを標的にした抗体の治験に参加しました。第1ステップだったので少人数で行われました。妻にとっては過酷な治験になりました。注射日の1日目は7回の採血と15回の血圧や脈拍等の測定やMRIなど様々な検査が行われました。1年間続いた治験でした。妻が嫌いなMMSEなどの神経学的検査も毎月行われました。治験中のアリセプトは無料(当時から上限5000円の自立支援医療受給者でした)で通院すると交通費7000円が支払われました。治験に参加資格を得るための健康診断も厳しく、またMMSEは16点以上が基準でした。
※以前からアミロイドβよりもタウに注目されていましたが、
ようやく期待できる新しい抗体が開発されたとのことで臨床試験が待遠しい。
10年前なら妻も臨床試験に参加できたのですが・・・。
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