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再掲載 意味性認知症の理解とケアを学ぼう!

前頭側頭型認知症のBPSDとその対応
−意味性認知症の理解とその対応について−

愛媛大学前頭側頭型認知症のBPSD対策グループ編
監修:谷向知(愛媛大学大学院医学系研究科老年精神地域包括ケア学教授)
編集:小森憲治郎(財団新居浜病院臨床心理科)

「はじめに」より抜粋
意味性認知症(semantic dementia:SD)は、前頭側頭型認知症の代表的な疾患です。辞書に書かれているようなことばの意味や、よく知っているはずの人の顔など、意味記憶と呼ばれる記憶の一部が選択的に障害されるのが特徴の疾患です。わたしたちの医療機関を受診されたほとんどの方が、他の医療機関においてアルツハイマー病とあやまって診断されていました。医療関係者でもこの認知症の特徴を十分に理解している方は、まだ少ないといえましょう。それほど、見過ごされやすく見誤りやすい特徴をそなえています。前頭側頭型認知症は、適切な治療法がない上に、上記の症状にともなって特徴的な性格変化があらわれ、さらに激しい行動の異常(BPSD)があらわれる場合が多く、BPSDへの対策は急務です。

下記をクリックするとサーバーの中にデータがあります。
FTLDデータ1
SD理解と対応−1pdf
●下記が表紙です。
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SD02.jpg




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この記事へのコメント:

らら : 2021/06/04 (金) 18:26:58

FTLDのデータをまとめていただいてありがとうございます。
ケアスタッフや医療関係者にも学んでいただきたいです。
家族は当然のように、今日もその「激しい行動異常BPSDと闘っています。

のんた2号 : 2021/06/05 (土) 11:09:26

確かに激しいBOSDが現れていると、特に女性介護者やフルに仕事をされている方には在宅介護を困難にさせますね。
以前働いていた有料ホームには他の介護施設の利用を断れるようなFTDやSDの方が入居されていました。まだ行動パターンがわからない時、常同行動や激しい食行動異常を制止しようとして蹴られたり殴られたりいたこともあります。行動パターンが理解でき信頼関係も少し構築できると適切な対応もできるようになってきました。若年性アルツハイマー病も激しいBPSDが現れて在宅介護を困難にさせる時期がありますね。私たちの感情のコントロールも難しい時期でもあります。確かにFTDやSDの社会通念からはみ出した常同行動や排泄行動、食行動異常は戸惑うことが多いですがADに比べてそれぞれの行動はしっかりしていますね。よく言われるように若年ADは行動が崩れるのが早いです。
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この資料を監修された愛媛大学の先生は故田邊氏の愛弟子(?)で同県の若年性認知症支援コーデイネーターもされています。コロナでなければ酒を飲みながらのミニ講演会も考えていたのですが・・・。

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