過剰診断と過少診断
過剰診断と過少診断
●初期bvFTD(行動障害型前頭側頭型認知症)と精神疾患
初期のbvFTDはオーバーラップする症状が多く、高齢発症の精神疾患との鑑別が困難なケースが多い。神経学的徴候や記銘力低下などの認知機能症状を伴わない点も、診断困難な要因となっている。
◆FTDを疑われてきた例(N=87)の専門医の診断内訳
1 FTD:27%
2 AD:25%
3 気分障害:9%
4 その他の認知症疾患:13%
5 その他の精神疾患:20%
◆専門医がFTDと診断した例(N=83)の非専門医診断内訳
1 FTD:29%
2 認知症/症状名:30%
3 AD:24%
4 気分障害:10%
5 その他:7%
(※2019 Vol.30 老年精神医学雑誌 特集/新時代「令和」の前頭側頭葉変性症はいずこへ)より引用
●初期bvFTD(行動障害型前頭側頭型認知症)と精神疾患
初期のbvFTDはオーバーラップする症状が多く、高齢発症の精神疾患との鑑別が困難なケースが多い。神経学的徴候や記銘力低下などの認知機能症状を伴わない点も、診断困難な要因となっている。
◆FTDを疑われてきた例(N=87)の専門医の診断内訳
1 FTD:27%
2 AD:25%
3 気分障害:9%
4 その他の認知症疾患:13%
5 その他の精神疾患:20%
◆専門医がFTDと診断した例(N=83)の非専門医診断内訳
1 FTD:29%
2 認知症/症状名:30%
3 AD:24%
4 気分障害:10%
5 その他:7%
(※2019 Vol.30 老年精神医学雑誌 特集/新時代「令和」の前頭側頭葉変性症はいずこへ)より引用
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この記事へのコメント:
らら : 2021/05/24 (月) 17:58:49
診断される方が増えているようですが、診断は難しいと思います。
「高齢発症の精神疾患」というより、「軽い発達障害のような疾患が高齢になって顕著になった」ケースもあるように思います。
「ずっと以前から変わっている人だった」という夫のような人は、妻の私には受診の必要も感じず、本人の「何か変」という自覚がなければ、高齢になるまで診断も遅れたかもしれません。
FTLDの場合は、必ず進行しますので、10年進行しない場合は、違う障害なのでしょうね。
夫の初診の画像では、左側頭葉の萎縮が顕著でFTLDの診断でした。
中脳の萎縮とハミングバードサインは見逃されたようです。
PSPの症状が出てからセカンドオピニオンでの診断でした。
診断は難しいです。
のんた2号 : 2021/05/26 (水) 09:38:03
以前、とても若い女性から私はピック病ではないかとの電話相談がありました。様々な症状がネットで調べると間違いないだろうと・・・。2時間ほど話を聞きながら違うのではないかと話したことがあります。今まで様々な若年認知症の家族会に参加していてADと診断された方にbvFTDに間違いないと方は少なからずいました。
PSPは亜型が多すぎて初期診断は難しいと言われていますね。ある医学雑誌を読むとPSPの生前臨床診断率は25%、最終臨床診断においても63%とされているようです。
良い誤診と悪い誤診がありそうですね。
2017年より池田学氏を中心でFTLDの診療・研究に関わる全国の精神科医と脳神経内科医による多施設共同研究が始まっています。研究目標も書かれていましたが興味深いです。中間発表もありましたが期待したいです。
ADだと10年間進行しないことはあり得ないと言われていますがFTDは?近くに10年ほどほとんど進行していない人がいます。
らら : 2021/06/04 (金) 18:19:18
ADでも同じような行動障害が出るのかと。
間違った診断、間違った薬の処方で行動障害が出てしまうことは防ぎたいですね。
10年進行しないFTDは、あり得ないですよね。
診断するのは医師ですけどね。
「進行していなので認知症ではありません」という診断も難しいのかもしれませんんね。
のんた2号 : 2021/06/05 (土) 21:41:14
前頭葉優位型アルツハイマー病(fvAD)と言います。また若年性ADは高齢者に比べて脳の萎縮はびまん性で高度と言われていますので前頭葉から萎縮が始まる方もいるかもしれないし、高齢者に比べると症状も深く激しいですね。FTDの多様性は難しいですね。10年くらい進行が緩やかな方もいるかもしれないですか?微妙です。