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前頭側頭葉変性症における食行動異常—3(続く)

食欲の増加は早期に見られやすいとされている。体重は増加する例もあるが、散歩が常同的に行われている場合はぞうかしないことも少なくない。
嗜好の変化としてはチョコレートやジュースなど甘いものを毎日多量に食べる場合もしばしば見られる。また濃い味付けのものを好むといった変化で現れることもある。同じ食べものを自身で毎日買い、家には食べきれないほど貯まってしまうこともある。
食習慣の変化としては、十分に咀嚼せずに嚥下するため食事速度が速くなるといった行動で現れる。決まった小品目の食品や料理に固執したり、食事時間にこだわるといった常同的な食行動も出現しやすい。
食事の最中であっても、その場から立ち去ってしまう行動(立ち去り行動)や盗食も特徴的な症状である。
●治療とケアについて
1 薬物治療
治療は、疾患の行動特性を理解しながら患者個々に対処することが必要である。非薬物療法を主体として補助的に薬物投与を行う。食行動異常に対する薬物療法は確立していないが、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や、それに類似するトラゾドン塩酸塩がFTDの常道行動や食行動異常に有効であったという報告がある。
2 非薬物療法(ケア)
1)食欲の増加・嗜好の変化
チョコレートやジュースなどの甘いものを多量に食べるといった固執傾向や常同化は、比較的よくみられる病態である。同じものばかり食べている様子がうかがえる場合は、1回に食べる量を減らす、カロリーの少ないものに変更することを考える。一度にすべて変えていくことは困難であるため、1日のうち何回かは量を減らす、カロリーを抑えたものに替えるなど、その変更の回数を少しずつ増やしていくようにして根気よく継続する。
2)食習慣の変化
お椀や皿を持ち、掻き込むようにして食べるため、食事速度が速くなる。どんな味のおかずでもご飯の上に乗せ、一緒にして混ぜて食べるといった行動が見られる場合は、お椀やお皿を小さくして、掻き込む量を減らす、混ぜることがないように1品ずつ提供するなど、提供の仕方を工夫していくことが重要である。また、1品ずつ提供するタイミングも重要で、可能であれば決まった人が提供するような工夫も必要である。
3)常同行動
決まった席に座る場合は、あらかじめその席に他の人が座ることのないようにしておく。
決まった品目(例えば、うなぎ、卵焼き)しか食べないような場合、卵焼きの中に少しずつ具材をまぜていく、いつものうなぎの横に刻んだうなぎを置いてみるなど、一度に変えていくのではなく、少しずつ根気よく繰り返す。
4)立ち去り行動
・・・・・・・・・・・・・・・・・
続く
※「2016 Vol.27老年精神医学雑誌」引用しています

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