前頭葉障害を示唆する病的反射
前頭葉の障害はBPSDの出現に大きく関わりますが、CTやMRIでは前頭葉の萎縮は、側頭葉、頭頂葉に比べて、判定が難しいことも少なくありません。成人で病的反射が見られる場合、前頭葉障害の目安になります。前頭側頭葉変性症や血管性認知症、アルツハイマー病の進行例などでみられます。
●吸引反射
検査法:患者の口を軽く開かせて、上唇から口角にかけて、舌圧子やハンマーの柄などで軽くこすります。
反 射:口を尖らせ、乳児が乳を飲むのに似た運動を起こすと陽性です。
成人で出現することは病的であり、前頭葉の障害や両側大脳のびまん性障害を考えます。
●把握反射
検査法:検者の指、ハンマーの柄などで拇指ー示指の間の手掌を軽くこすります。
反 射:手指を屈曲させ、把握を試みると陽性です。
成人では、前頭葉障害で反対側の上下肢にみられます。
●強制把握反射
検査法:検者の指や物を握らせた状態で、それをゆっくり引き離し(引き抜き)ます。
反 射:引き離そう(引き抜こう)としても、強く握り返し、手放そうとしなければ陽性です。
成人では、前頭葉障害で反対側の上下肢にみられます。
●手掌オトガイ(下顎)反射
検査法:手掌の母指球を鍵などで遠外方に向けてこすります。
反 射:同側のオトガイ(下顎)の筋肉に収縮が起こります。
通常は前頭葉障害で出現します。
正常でもみられることがあります。
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※優子さん場合は4年前頃から吸引反射がみられるようになりました。
※去年まで働いていた介護施設では吸引反射と強制把握反射がよくみられました。特に排泄介助の時に強制把握反射が多く現れ苦労しました。
■「かかりつけ医とケアスタッフのための BPSD対応マニュアル」より引用
●吸引反射
検査法:患者の口を軽く開かせて、上唇から口角にかけて、舌圧子やハンマーの柄などで軽くこすります。
反 射:口を尖らせ、乳児が乳を飲むのに似た運動を起こすと陽性です。
成人で出現することは病的であり、前頭葉の障害や両側大脳のびまん性障害を考えます。
●把握反射
検査法:検者の指、ハンマーの柄などで拇指ー示指の間の手掌を軽くこすります。
反 射:手指を屈曲させ、把握を試みると陽性です。
成人では、前頭葉障害で反対側の上下肢にみられます。
●強制把握反射
検査法:検者の指や物を握らせた状態で、それをゆっくり引き離し(引き抜き)ます。
反 射:引き離そう(引き抜こう)としても、強く握り返し、手放そうとしなければ陽性です。
成人では、前頭葉障害で反対側の上下肢にみられます。
●手掌オトガイ(下顎)反射
検査法:手掌の母指球を鍵などで遠外方に向けてこすります。
反 射:同側のオトガイ(下顎)の筋肉に収縮が起こります。
通常は前頭葉障害で出現します。
正常でもみられることがあります。
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※優子さん場合は4年前頃から吸引反射がみられるようになりました。
※去年まで働いていた介護施設では吸引反射と強制把握反射がよくみられました。特に排泄介助の時に強制把握反射が多く現れ苦労しました。
■「かかりつけ医とケアスタッフのための BPSD対応マニュアル」より引用