新)わが国の若年性認知症の有病率と有病者数
わが国の若年性認知症の有病率と有病者数
2017年度~2019年度に実施した日本医療研究開発機構(AMED)認知症研究開発事業によって実施した若年性認知症の調査において、わが国の若年性認知症有病率は
18歳~64歳人口10万人当たり50.9人、若年性認知症者の総数は3.57万人と
推計されました。
1 アルツハイマー型認知症:52.6%
2 血管性認知症:17.1%
3 前頭側頭型認知症:9.4%
4 頭部外傷による認知症:4.2%
5 レビー小体型認知症/パーキンソン病による認知症:4.1%
6 アルコール関連障害による認知症:2.8%
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2006年〜2008年の調査
18歳~64歳人口10万人当たり47.6人、若年性認知症者の総数は3.78万人と推計
1 血管性認知症:39.8%
2 アルツハイマー型認知症:25.4%
3 頭部外傷による認知症:7.7%
4 前頭側頭型認知症:3.7%
5 アルコール関連障害による認知症:3.5%
6 レビー小体型認知症/パーキンソン病による認知症:3.0%
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前回調査で血管性認知症が最も大きな割合を占めましたが,今回調査ではアルツハイマー型認知症の割合が最も高くなり,前頭側頭型認知症の割合もかなり増えました.その背景には,若年性のアルツハイマー型認知症や前頭側頭型認知症に対する国民の意識の高まりとともに,変性型認知症に対する医療機関の診断精度の向上が関係しているのではないかと思われます.
生活実態調査から、1)最初に気づいた症状は「もの忘れ」(66.6%)とともに、「職場や家事などでのミス」(38.8%)が多く、2) 約6割は発症時点で就労していましたが、そのうち約7割が調査時点で退職しており、3) 約6割が世帯収入の減少を感じており、主たる収入源は約4割が障害年金、約1割が生活保護であり、4) 約3割は介護保険の申請をしていないことがわかりました。
※生活実態調査の結果は、若年性認知症の多くの方が発症時には就労しているものの、退職を余儀なくされ、その結果収入が減少し、主な収入源が障害年金や生活保護になっていることを示しています。
●東京都健康長寿医療センター研究所ホームページより抜粋
2017年度~2019年度に実施した日本医療研究開発機構(AMED)認知症研究開発事業によって実施した若年性認知症の調査において、わが国の若年性認知症有病率は
18歳~64歳人口10万人当たり50.9人、若年性認知症者の総数は3.57万人と
推計されました。
1 アルツハイマー型認知症:52.6%
2 血管性認知症:17.1%
3 前頭側頭型認知症:9.4%
4 頭部外傷による認知症:4.2%
5 レビー小体型認知症/パーキンソン病による認知症:4.1%
6 アルコール関連障害による認知症:2.8%
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2006年〜2008年の調査
18歳~64歳人口10万人当たり47.6人、若年性認知症者の総数は3.78万人と推計
1 血管性認知症:39.8%
2 アルツハイマー型認知症:25.4%
3 頭部外傷による認知症:7.7%
4 前頭側頭型認知症:3.7%
5 アルコール関連障害による認知症:3.5%
6 レビー小体型認知症/パーキンソン病による認知症:3.0%
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前回調査で血管性認知症が最も大きな割合を占めましたが,今回調査ではアルツハイマー型認知症の割合が最も高くなり,前頭側頭型認知症の割合もかなり増えました.その背景には,若年性のアルツハイマー型認知症や前頭側頭型認知症に対する国民の意識の高まりとともに,変性型認知症に対する医療機関の診断精度の向上が関係しているのではないかと思われます.
生活実態調査から、1)最初に気づいた症状は「もの忘れ」(66.6%)とともに、「職場や家事などでのミス」(38.8%)が多く、2) 約6割は発症時点で就労していましたが、そのうち約7割が調査時点で退職しており、3) 約6割が世帯収入の減少を感じており、主たる収入源は約4割が障害年金、約1割が生活保護であり、4) 約3割は介護保険の申請をしていないことがわかりました。
※生活実態調査の結果は、若年性認知症の多くの方が発症時には就労しているものの、退職を余儀なくされ、その結果収入が減少し、主な収入源が障害年金や生活保護になっていることを示しています。
●東京都健康長寿医療センター研究所ホームページより抜粋
ノンレム睡眠とレム睡眠
ノンレム睡眠とレム睡眠
睡眠の主たる機能は脳の疲労回復だとされる。通常の睡眠は、覚醒からノンレム睡眠に入り、レム睡眠とノンレム睡眠を3〜5回繰り返してから覚醒する。
赤ちゃんでは全睡眠時間の約4分の3がレム睡眠であり、反対に成人では約4分の3がノンレム睡眠といわれている。
●レム睡眠(REM:Rapid Eye Movement)
レム睡眠は、眼球の急速運動をともなう睡眠であることから、この名がついている。レム睡眠時は、脳への血流量は多く大脳皮質は賦活されているが、筋活動は低下する。血圧や心拍数も不安定な状態です。レム睡眠時に起こすと、大部分の人が夢を見ていたと答える。
※レビー小体病に多くみられるレム睡眠行動障害
通常レム睡眠期に生じる筋緊張の低下が起こらず、そのため夢を見ながら、大声で寝言を言ったり手足をばたつかせたり、周囲にあるものを叩いたりなどの激しい行動がみられる。時にベッドパートナーが怪我をすることがある。男性に多くみられる。起こして本人に尋ねると「何人かの暴漢に襲われ逃げようと必死でもがいていた」「熊に襲われ逃げていた」などと悪夢を見ていることが多い。
●ノンレム睡眠(NON REM:Non Rapid Eye Movement)
ノンレム睡眠は、急速眼球運動をともなわない睡眠で、とくに脳の疲労回復に、大きな役割を果たすと考えられる。血圧や心拍数も落ち着いています。ただし、身体は起きていて寝返りを繰り返します。一般に、人は1時間に1〜3回くらい寝返りをするとされている。ノンレム睡眠は、脳波を指標として4段階に分けられる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
□「眠りなさい」という睡眠物質を出している場所
視床下部前部、前脳基底部
□「目を覚ましなさい」という覚醒物質を出している場所
視床下部後部、橋(きょう)、脳幹網様体
※入眠や覚醒行動の発現には、ドパミンやセロトニンなど、さまざまな神経伝達物質が関与している。
※「脳の事典/成美堂出版」「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」
「老年精神医学雑誌2011.vol22」から参照・引用
睡眠の主たる機能は脳の疲労回復だとされる。通常の睡眠は、覚醒からノンレム睡眠に入り、レム睡眠とノンレム睡眠を3〜5回繰り返してから覚醒する。
赤ちゃんでは全睡眠時間の約4分の3がレム睡眠であり、反対に成人では約4分の3がノンレム睡眠といわれている。
●レム睡眠(REM:Rapid Eye Movement)
レム睡眠は、眼球の急速運動をともなう睡眠であることから、この名がついている。レム睡眠時は、脳への血流量は多く大脳皮質は賦活されているが、筋活動は低下する。血圧や心拍数も不安定な状態です。レム睡眠時に起こすと、大部分の人が夢を見ていたと答える。
※レビー小体病に多くみられるレム睡眠行動障害
通常レム睡眠期に生じる筋緊張の低下が起こらず、そのため夢を見ながら、大声で寝言を言ったり手足をばたつかせたり、周囲にあるものを叩いたりなどの激しい行動がみられる。時にベッドパートナーが怪我をすることがある。男性に多くみられる。起こして本人に尋ねると「何人かの暴漢に襲われ逃げようと必死でもがいていた」「熊に襲われ逃げていた」などと悪夢を見ていることが多い。
●ノンレム睡眠(NON REM:Non Rapid Eye Movement)
ノンレム睡眠は、急速眼球運動をともなわない睡眠で、とくに脳の疲労回復に、大きな役割を果たすと考えられる。血圧や心拍数も落ち着いています。ただし、身体は起きていて寝返りを繰り返します。一般に、人は1時間に1〜3回くらい寝返りをするとされている。ノンレム睡眠は、脳波を指標として4段階に分けられる。
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□「眠りなさい」という睡眠物質を出している場所
視床下部前部、前脳基底部
□「目を覚ましなさい」という覚醒物質を出している場所
視床下部後部、橋(きょう)、脳幹網様体
※入眠や覚醒行動の発現には、ドパミンやセロトニンなど、さまざまな神経伝達物質が関与している。
※「脳の事典/成美堂出版」「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」
「老年精神医学雑誌2011.vol22」から参照・引用